連載:『豊かになるための確実な方法』

全人類を億万長者する「無限の供給」[第3章]

チャンスは独占されているのか?

チャンスの道はすべての人に開かれている

誰かにチャンスを奪われたり、富を独占し柵で囲う人がいるから、他の人が貧困に陥っているのではありません。ある特定の分野への新規参⼊は難しいかもしれませんが、他の道は常に開かれています。今から大規模な蒸気機関鉄道網を支配しようとしても、それは無理な話です。その分野はすでに独占されています。しかし、電気鉄道事業はまだ初期段階であり、参入の余地は⼗分にあります。航空輸送についても、ほんの数年のうちに⼀⼤産業となり、数⼗万から数百万⼈の雇⽤を⽣み出すようになるでしょう。既存の巨大企業と競争してチャンスを奪い合う必要はありません。 これからの時代に発展する、新しい分野に目を向ければいいのです。 

あなたが巨大な製鉄会社で働いている場合、その会社のオーナーになるチャンスがほとんどないのは事実です。しかし、あなたが「確実な方法」で行動し始めれば、会社をすぐに辞められるのもまた事実です。例えば、小さな農場を買って、食料を生産する事業を始めることはできます。「土地を買うなんて無理だ」と思うかもしれませんが、そんなことはありません。確実な方法に従ってで行動すれば、必要な資金や土地は、必ず手に入ります。 

社会が求めるものは常に変化する

時代と共に、チャンスの潮目は変わります。社会が必要とするものや、人類の進化の段階に応じて変化するのです。本書を執筆している現在において、チャンスの流れは農業とその関連産業へ向かっています。今日、工場労働者として働くよりも、農業に従事する方が大きなチャンスが開かれています。工場労働者を相手に商売をするよりも、農業従事者に物資を供給する商売の方が、チャンスは大きいのです。流れに逆らわず、流れと共に進む人には、尽きることのないチャンスが待ち受けています。

工場で働く人々は、個人もしくは集団として、チャンスが奪われることはありません。労働者が誰かに抑圧されているわけでも、大企業や資本家に搾取されているわけでもありません。彼らが現状に留まっているのは、「確実な方法」を実践していないからに過ぎません。労働者が本気で望めば、ヨーロッパの一部の国のように大規模な共同組合を設立し、自らの代表を政治の場へ送り込んで、その発展を後押しする法律を作ることもできます。数年のうちに産業界の主導権を平和的に握れることでしょう。 

労働者であっても、確実な方法で行動を始めさえすれば、いつでも独立し豊かになれます。富の法則は、すべての人々に作用します。労働者であるか、大富豪であるかは関係ありません。今までのやり方を続けてる限り、現状が変わることはないでしょう。誰かの無知や怠惰に付き合う必要はありません。豊かになるための確実な方法を学ぶことで、富へと続くチャンスの波に乗ることができます。 

全員に行き渡っても余るほど富は存在する

貧しい人々が存在するのは、富の供給が不足しているからではありません。この世界には、すべての人に行き渡っても余るほど十分な富が存在します。 アメリカにある建築資材だけでも、ワシントンの議会議事堂と同じ大きさの建造物を地球上のすべての家族のために建てるのに十分な量があります。集中的に生産すれば、世界中のすべての人々に、ソロモン王の栄華をも凌ぐほど豪華な服を着せ、贅沢な食事を与えることも可能です。目に見える資源だけでも尽きることはありませんが、目に見えない供給は、正真正銘、無尽蔵なのです

地球上で目にするすべてのモノは、ひとつの「根源的な物質」から作られています。

新しい形が絶えず生まれ、古い物は消えていきますが、それらすべては、この根源的な物質が姿を変えたものにすぎません。この「形なき物質」――宇宙のエネルギーと言ってもいいでしょう――に、制限はありません。

宇宙はこの物質からできていますが、宇宙を作るのにすべてが使われたわけではありません。目に見える宇宙の内部や空間には、すべてのモノの原材料である「根源的な物質」が満ちています。これまでに作られたモノの1万倍以上のモノを創造したとしても、この宇宙の原材料を使い果たすことはないでしょう。

ですから、「自然が貧しいから」とか「分け与えるモノが足りないから」貧しい人がいるのではありません。 

拡大・成長こそが生命の本質

自然は尽きることのない富の宝庫です。根源的な物質は創造的なエネルギーに満ちあふれ、絶えず新たな形を生み出しています。 建築資材がなくなれば、さらに生み出されます。土壌が痩せて食料や衣類の材料が育たなくなれば、土壌は再生されるか、新しい土壌が作られます。地球上の金や銀がすべて掘り尽くされたとしても、人類の発展に金や銀を必要なら、形なき物質からさらに生み出されるでしょう。形なき物質は、人の必要に応えます。素晴らしいモノを手にしたいという人の願いを、見捨てることは決してないのです。

これは人類全体についても当てはまります。人類全体で見れば、常に驚くほど豊かです。もし個人が貧しいとすれば、それは富が不足しているからではなく、その人が豊かになるための確実な方法に従っていないからです

形なき物質は、知性を持ち、思考するエネルギーです。形なき物質は、生きており、常に「より多くの生命」を生み出そうとする衝動を持っています。

より豊かに生きようとするのは、生命として自然なことです。知性は知識を増やそうとし、意識はより広い世界を知ろうとします。形ある宇宙とは、生きている形なき物質が、より豊かに自らを表現するために生み出したモノなのです。

宇宙は常により多くの生命とより充実した機能を求め続けています。⾃然は⽣命の発展のために作られたものであり、その原動⼒は生命の増大です。だからこそ、生命の役に立つあらゆるモノが、惜しみなく与えられています。神が自らに矛盾し、自らの行いを台無しにすることはなく、いかなる欠乏も存在し得ないのです。 

あなたが貧しいのは、富の供給が不足しているからではありません。あなたが確実な方法で考え、行動しさえすれば、形なき物質が持つ無限の富でさえ、あなたの意のままになります。

その具体的な方法について、これからさらに詳しく説明していきましょう。